ハンディは不幸ですか?⑵  コンちゃん編

こんばんは!猫大好きnoramieです!
今日は、ハンディキャップ(障がい)を持った猫シリーズ
第二回 全盲のコンちゃん編をお送りします。

視力を失った仔猫との出逢い

はじめに訂正—ハンディキャプ第一回目の牛若丸くん編で
初めての障がい猫と書いてしまいましたが、記憶違いでした。(;’∀’)
失礼しましたぁ~(年ね…)牛くんを保護したのが、2004年の早春でした。
その前年の2003年の秋に保護したのが、コンちゃんです。

ちょうど、ボランティアを本格的に始めたキッカケの事件のお話を
したかと思うのですが、その現場のひとつの神社で出会いました。
良かったら、参照までに下記関連記事も合わせてご覧くださいませ。

虐待事件の現場のTNRの為に、近所を捜索していた時
ある神社に仔猫が沢山いると聞いて向かいました。
通りから細い路地を少し入った行った所に、その神社はあり
社務所が町内会の集会などに使われていた為、事情を説明すると
快く受け入れて下さり、活動の趣旨を理解してもらえました。

リサーチすると、路地の住民の飼い猫たちは、放し飼い
ではありましたが、既に不妊手術済みでした。

その事件の犯人とは別に、路地の猫達を刃物を持って追い回す
奴もいると聞いたので、室内飼いを強く推奨しました。

なので仔猫達の親猫と思しき数匹のみ実施、仔猫達はまだ
手術するには未成熟であった為、目の治療に通う事にしました。
神社の人達は好意的でしたが、その隣のお寺の関係者からは
猫達を快く思っていないよオーラが強く感じられました…(-_-;)

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治療に通う中で、明らかに目がオカシイ子が一匹いて
先輩ボラさんに相談すると失明していると思うから
保護した方が良いと言われました。そして、良い病院も
紹介してもらい、避妊手術までお世話になりました。

難航する里親探し

神社に居て、キツネ色、痩せていて眼球が委縮しているせいで
三角顔だったので、単純ですが、コンちゃんと名付けました。
視力が無くても、普通の仔猫と変わらず遊び、普通に生活出来て
とても人なつこい性格だったので、治療を進めながら、ダメもとで
里親募集をしてみました。当時は、ネット募集がメインでしたが
やはりハンディのある場合は難しく、それでも一件だけ
お問い合わせがありました。

詳しいお話を聞くと、同じく全盲の猫ちゃんを保護し
飼っておられる方で、お部屋もバリアフリーなのだとか。
その子のお友達にとの事でしたが、他にも数匹の猫ちゃんがおり
個人で、近くの公園の不妊手術をしておられる様で、そこからの
保護猫なのだというお話でした。
状況が、あんまり家と変わらないなぁ~(*_*)
と言うのと、若干遠方だったので、その優しいお気持ちだけを
受け取り、結局ご辞退してしまいました。

ハンディは不幸ですか2 2

その後、他の仔猫達が里子に出て、広い保護部屋に
ポツンと一匹だけ残ったコンちゃんが寂しそうで不憫だったので
ウィルス検査をしてから、先住猫達の部屋へ仲間入りしました。
マイペースで個人主義なクール系大人女子ばかりの部屋だったので
まだ若いコンちゃんは、最初少々ウザがられていましたが、
ほらそこは、私がじゃらしたりのフォローをしてね。^^)/~~

可哀想ではなくて

そういえば、猫雑誌からの取材依頼なんてのもありましたね。
何でも、障がいや闘病を乗り越えようと頑張っている猫達を
紹介するコーナーがあるそうで…あまり乗り気ではなかった為
一度は他の方(片腕を失った子の里親さん)に回そうと
連絡したのですが、やはり断られて仕方なくお受けしました。

内容は、出会いや生活全般の事と、病名についての詳しい説明
などが書かれる訳ですが、コンちゃんの病名と言っても
私が解ることは、幼少期に猫風邪をひいて悪化し、目が悪くなる
ヘルペスウィルスが関係していることぐらいでした。
記者さんが、病院の先生に聞きたいと言うので、連絡すると
とっても嫌がられました。(;’∀’)まぁ忙しいしね。
それに、マスメディアに取り上げるなんて的な印象もありました。

ハンディは不幸ですか2 3

確かに、自分の飼い猫が全国紙に載る嬉しさもあったのですが
趣旨が趣旨なので、反面複雑な心境でもあったのも事実です。
単なる美談みたいに書かれてしまうのではないだろうか?
また、目が見えないなんて、なんて可哀想なのと同情されるのも
ちょっと違うかなぁ~という気がしていました。

萎縮した眼球の摘出はしないまま成長したコンちゃんでしたが
少し開いた目には、常に空気が触れてしまうので、他の猫より
目ヤニが酷く出てしまいます。毎日拭いてあげる事が日課に
なっていたのですが、動物病院の先生に教えてもらったのが
こちらの生理食塩水です。

ドラッグストアーのコンタクト用品売り場などでも、お安く手に入ります。
普通の水道水だと沁みるので、これをコットンに浸して優しく拭きます。
涙成分に近い塩分を含んでいるので安心ですよ。目ヤニっ子はお試しあれ。

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眼球摘出をしなかった理由として、もう一つは何となく
光を感じているのではないかと思ったからでした。気のせい(?_?)

よく考えたら、実際には他のセンサー(髭や臭覚)などによる
最初から、備わっている猫の敏感な感覚を駆使して
食事やおトイレなどの生活に必要なことを全く問題なくこなして
いたし、多少の段差があったり、部屋の模様替えをしても
前足の先端で段差を確認し慎重に上り下りしていました。

ねっ!凄いだろーコンちゃんって。(≧▽≦)
↑はっ、また親バカってやがるわ。
保護した時には、「よく、今まで生きていたね。」と
先生にも言われましたが、物心つかない内からのハンディだと
動物の本能として、生きていく為の工夫を個々に
小さいなりにもするものだと感心したものです。

そして、2019年の3月まで長生きし
最後まで、誰より食いしん坊で、誰より心地良い場所を
見つける名人として、猫生を楽しんでおりました。
障がいや外見を気にしたり、悲観や同情するのは、
いつも私達人間側であって、当の猫達は、ただただ
生き抜くだけ。そりゃあ、人の手助けが必要な子も
沢山いるけどね。慣れちゃうと苦ではなくなるし。

何だろなー飼い主にとって、他の子と同じで
変わらず愛おしい存在なんですよ。
特に、コンちゃんは癒し系にゃんでしたから
助けた以上のものをいただいてました。
お互いに、とてもとても幸せな日々でありました。

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