こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、ハンディキャットシリーズ 4回目 ひふみちゃん編を
お送りします。よろしくお願いします。
脳障害を持つ猫達
私が初めて、脳に障がいを持つ猫に出会ったのは、このハンディキャットシリーズの
一回目記事に出てくる牛若丸くんというオス猫でした。
その後にも、症状は様々でしたが数匹の脳障害っ子達と関わりました。
2匹目は、ボランティアさんが保護して深夜に持ち込まれた生後2ヶ月足らずの仔猫。
半長毛の三毛の女の子で愛らしい風貌でしたが、頭が細かく揺れ眼振も見られました。
物を踏んづけて歩く所を見ると、視力も弱く目が見えていないと感じました。
ただ、それ以外の室内生活に問題は無かったので、一か八か里親募集をかけて見た所
幸いにも、同じ様な症状の猫を治療した経験のある希望者さんに巡り合えました。
3匹目は、餌やりさんが保護した生後3ヶ月位の兄妹猫の内の一匹でした。
餌やりさんが、近所のお知り合いのお宅へのご縁を繋いでおいてくれたので
ケアをして送り出しましたが、その1ヶ月後、一匹が病気の様なので飼い続ける自信がないと
連絡があり、家で引き取った黒白の女の子でした。
その子の場合は、時々激しいてんかん症状があり、治療と飼育環境を工夫する必要がありました。
いつ起こるか分からない発作で怪我をしない様に、仕事等で部屋に居られない時間は
犬用の特大ケージに、クッションシートを敷き詰めたりして予防をしていました。
てんかん発作以外にも、後ろ脚の麻痺が見られ、発作時にも失禁してしまう為、オムツを履かせておりました。
通院していた病院で相談したら、先生のご厚意で、大学病院に連れて行ってもらいMRI検査を実施。
脳の後ろ下部に小さな影があり、脳腫瘍の可能性が疑われましたが手術は難しいとの事で
定期的な抗てんかん薬での発作の抑制という内服治療の選択肢しかありませんでした。
毎日、確実に同じ時間に投薬する事によって、発作の頻度は少なくなりましたが
天候が不順な時には、予期せず起こる事もあり、これは気圧変化の関係だったのではと思われました。
それから1年程が経過した頃には、投薬の効果で発作の頻度もかなり減り
体重も小振りながら順調に増えて、発情が来ました。
先生と相談して避妊手術を実施したのですが、その直後に体調が急変。
牛若丸くんの場合は、無事に手術出来て、その後も問題が無かったので
安易に考えていたのが間違いでした…全身麻酔が脳に負担をかけてしまい
元気が無くなり、嘔吐と衰弱、最終的には鼻から胃にカテーテルを通しての
流動食と投薬を数時間おきにしなければならない状態が10日程続きました。
そして、最後は私の腕の中で崩れ落ちる様に息を引き取りました。
その時は、流石に自責の念に襲われ、かなり落ち込んだ記憶があります。
名前の由来とフェロモン事件
その後、家に来たのが、生後2ヶ月位のキジ白の女の子、ひふみちゃんです。
前々回の記事に登場する現場からのレスキュー子猫でした。
またしても、脳障害特有のふら付きがあった為、もうこれで何匹目よー。
という訳で、ひぃふぅみぃと数えていたら、そのまま名前になりましたとさ。(^-^;
次々やって来る障害っ子に、ボランティア仲間には呪われてるんじゃないの?とすら言われる始末。
いや、そのボラさんの所にも、もっと難解な子達が相当来てましたけどね。
保護当初は、フラフラしながらもケージの側面で体を支えながら、自力で水を飲んだりも出来て、
不自由ながらも知恵を使って生き延びてきたのだなぁと感心したものでした。
彼女の居た保護部屋は、和室の畳だったので倒れても大丈夫でしたが
トイレに間に合わなくて、床と自分自身を汚してしまう為、一部をクッションフロアにして
汚した身体を毎回洗うのも風邪を引かせそうだったので、結局オムツ生活になりました。
ひぃちゃんは、何故か身体が成長せず、いつまで経っても生後4ヶ月くらいの見た目のままでした。
前回の子の時の後悔があったし、発情の兆候も無かったので、避妊手術は実施しませんでした。
同室の先輩男子も全員去勢手術済みだったので、問題はないだろうと判断したのです。
優しいお兄ちゃん猫達が、いつも添い寝してくれていました。
ひぃちゃん、モテモテねー( *´艸`)
ところが、ある日、ひぃちゃんの首の後ろ付け根に傷跡を発見!
猫は、交尾の際、オスが後ろからメスの首の付け根を噛んで動きを止めることがあります。
みんな去勢しているのに、何でぇ~。(?_?)
その後、同室の茶トラ君が里子に出てからは傷が無くなり…犯人はアイツだったかー。
となりましたが、人には感知できない猫フェロモンが出ていたのかもと思いました。
ひぃちゃんは、小さいけど、とても気が強く、給仕の際に支えてあげている時に
こぼれた餌を戻す私の指を、慌てていて間違えて噛んでしまったり、
仔猫を保護した時にも、ケージ内の掃除で少し目を離した隙に、仔猫の耳をガブリと…(>_<)
出掛けていて渋滞にハマり、夜の餌の時間が遅れた時には、待ちきれず誰かが
落としたフード容器の蓋の部分をくわえたまま寝っ転がっていて…。
それが、まるで赤ちゃんがおしゃぶりを吸っているみたいで、ごめんごめんと
餌の準備をしながら大笑いしていました。
そんな永遠の仔猫、ひぃちゃんが逝ったのは突然の事でした。
朝ご飯の時間には、いつも通り食べて、また私の指を噛み流血沙汰にした
その日の夕方に黙って旅立ってしまいました。4年半の短い生涯でした。
亡くなる数日前から、喉の下の辺りの毛が急に多めに脱毛していた事以外は
何も兆候が無かったので、悲しいというよりは、最後まで勝手な子だよ。
バカヤロー!みたいな唖然とした感覚が残りました。
丁度、6月の初夏の頃だったので、小さな黄色い野花が、あちこちに群生する季節。
その可愛い花達が風になびいているのを見ていたら、まるで、ひぃちゃんが
「何をボォっーとちてるの!あたちは、ここにいるわよっ!」と、言っている気がして
あー、死んでも自己主張が強い子だわーと泣き笑い。
今でも、あの黄色い花が咲く時期になると、想い出してしまう。
「やぁ、今年も、ひぃちゃんの花が咲いたね。」ってね。
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