焦らないで!仔猫の里親探し

こんにちは!猫大好きnoramieです!

とらみい
とらみい

今日は、仔猫の里親探し というテーマで考えて行こうと思います。
よろしくお願いいたします。

仔猫の譲渡は慎重に

2009年夏、当時は毎年春秋に関わらず、常に仔猫の保護依頼が多く
一年中、里親探しに明け暮れていました。仔猫を飼いたいというニーズも
結構ありましたから、次から次へ面会やら、お届けに忙しい日々。
そんな中、一匹のブサカワ白黒仔猫が保護部屋にやって来ました。
性格は、甘ったれですこぶる愛嬌があり、玄人受けするタイプ
病院の先生やボランティアさんも、絶賛して下さった程でした。

ただ、残念な事に外見が…地味でヘンテコな白黒柄で尾も短いウサギしっぽ。
仔猫の時は痩せていて頭でっかちの宇宙人顔でした。(´ー`)

 

焦らないで!仔猫の里親探し。3

それでも、仔猫の内が勝負よっ!と、ばかりにネット募集をかけました。
そして、何とか一件のお問い合わせをいただき、無事に譲渡が決定したのです。
里親さんは、ごくごく普通の穏やかな中年夫婦で、種類は忘れてしまいましたが
1~2歳くらいの純血種のオスを飼っていました。
保護部屋にも数匹のお兄さん猫達が居たので、問題は無いだろうと
トライアルに入りました。行ったばかりは、新しい環境に慣れるまでこちらも心配なので
何度かお電話で、先住さんとの相性や元気でやっているかどうかの確認をさせていただいて
おりました。

その都度、「あーはいはい大丈夫です。元気で順調ですよー。」とおっしゃっており
ホッとしていましたが、毎回、自身の推している政党について長々と話を
されるので、少々ウンザリしていました。
その年の秋に選挙があり、その方が推していた政党がまさかの敗退…。
その直後、何とも落ち込んだ声で電話が掛かって来て、何と慰めて良いか分からず
また政治にそれ程興味が無いというか、それどころではなかった時期だったので
ただ「残念でしたね。」と答えるしかありませんでした。

焦らないで!仔猫の里親探し。4

そして、それから一週間後、突然、仔猫を返したいと連絡してきました。
理由は、先住猫が胃腸炎の様な病気になってしまったから、と言うものでした。
譲渡して直ぐなら、仔猫が来たことによるストレスも考えられるけれど
もう2ヶ月以上も経過している…明らかに仔猫のせいではなく
純血種特有の先住さんに何らかの先天的疾患があったのか(ネット購入と言っていたし)
飼い主さんの精神状態が影響しているのだと感じました。

直ぐに引き取る決意はしましたが、仔猫にとって2ヶ月も居た家から
また元の家(と、言うより別の場所だ)への移動は、かなり辛かった様で
可哀想に帰って来た当日は、元気も無く、ご飯も食べられない位ショックを受けていました。
人間の都合で本当に勝手だなという怒りと共に、次々来る保護仔猫を早く里子に出さないと、
という焦りから安易に譲渡した自分を責めました。

 

 

諦めない先にある幸せ

それから、直ぐに落ち着き元気を取り戻した仔猫は、兄さん猫達の愛情と
後に保護された仔猫達と仲良く暮らしていました。
ヘタレだった私は、自分の失敗からの責任とトラウマや保護期間が長くなると
どうしても愛着が湧いて手放せなくなるという悪い癖から、いつもなら、このまま
うちの子になっちゃえばと考える所でしたが、保護数的に限界だし、どうしても
この子の良さを解ってくれる人が現れるのではないかと言う気持ちを諦めきれなくて
再度、ダメもとでネット募集をかけてみました。

焦らないで!仔猫の里親探し。5

すると、程なく問い合わせが来ました。
猫飼い初心者の方でしたが、お母様とご結婚されて家の近くに住んでいたお姉様と
一緒に面会に来てくれました。「もう仔猫と呼べる月齢ではありませんが良いのですか?」
と、尋ねると、日中はお仕事で家族全員が留守になるので、あまり小さいと心配だし
自信もないし、大体仔猫自体に興味が無いのだとおっしゃられました。

真面目で正直な方だったので決意して、お届けに向かいました。
下町の商店街の路地にある古風な一軒家が、彼の二度目のお家となりました。
お届け時には、少し大きくなっていたので隠れましたが、持ち前の人懐こさで
直ぐに順応し、ご家族の一員として平和に暮らしていく事が出来ました。
その後、お父様が他界し広い一軒家から、マンションへ引っ越しをされるまで
交流は続き、こちらから要求しなくても、可愛い写真を送って下さり
本当に良いご縁に恵まれて良かったよなぁ~と安心しました。

出戻りしても、次にチャンスあり

こんなこともありました。
ホームレスさんが充分な世話を出来ないのに、乳飲み子を小屋に連れ込み
たまたま発見した私がボランティアさんに育児を頼んだ仔猫です。
ベテランボラさんの元で、すくすくと屈託なく育ったキジトラの女の子。
とても人慣れした良い子に育ち、譲渡会に参加しました。

焦らないで!仔猫の里親探し。1

最初の里親さんは若いご夫婦で、1歳位のオス猫を拾って飼っていました。
一応トライアルという事で、一緒にお届けしたのですが、先住猫さんは
かなりの人見知りのお坊ちゃま育ちだったので、ヤキモチから上手く行かず
一週間足らずで出戻り、仕切り直しとなりました。少し遠かったのに(´Д`)ハァ…。
でも申し訳なかったと次の譲渡会に来て下さり、この子は悪くないのに、と謝っていました。
でも里親さんにも先住猫さんにとっても負担になるのは良くないから、それは正しい
判断でしたよと、お話しました。

そして、気分を一新して参加した譲渡会で出会えたご家族は、わりと近くの新築一軒家。
下のお子さんは、小学生でしたが素直な感じで、猫を飼えることにワクワクしておりました。
彼女も、そこそこ成長していたので、お届け一日目だけソファー裏に籠城しましたが
メインでお世話をしてくれる優しいお母さんに、直ぐに慣れて一緒に寝るようになるまで
さほど時間は掛かりませんでした。

僕とは一緒に寝てくれないと、息子さんにヤキモチを焼かれて優越感に浸っていた
お母さんでしたが、息子さんが学校から帰って来る時間が近づくと、子供部屋の窓から
帰ってくる姿をジッと待っているんですよ。とも、こっそり教えてくれました。

かつては、仔猫なら貰い手が付くのが早いし、次の仔猫を保護する為に
スペースを空けなきゃと躍起になっていました。
けれど、焦って出戻りーにゃになっても、次が必ずあると実感しました。
むしろ、二度目の方が良かったと思えるジンクスまで確立してしまいました。(^^;
里親さんと猫との相性や生活リズム、お互いの求めているものがピタリと合えば
たとえ仔猫出なくても、素晴らしいマッチングがあるものだと何度も思う事例があり
失敗と思える経験も生かせば、きっと自分の肥しになるのだと思わされました。

焦らないで!仔猫の里親探し。2

と言うより、猫が行きたい場所を自分で決めている様な感覚かな?
出戻るのは、そこは違うのーというサインだったりするのかも。
だから、時間が掛かっても焦らずに諦めずに、最高の里親さんを見極めて
幸せになって貰いたいものだと、いつも願っております。

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