猫の避妊手術 その重要性と方法

こんにちは!猫大好きnoramieです!

シャムみい

シャムみい

今日は、「猫の避妊手術 その重要性と方法
というテーマで考えて行こうと思います。
よろしくお願いしまーす。

 

避妊手術の方法が病院によって違う?

猫のボランティア活動を始めた頃は、右も左も分からないド素人だったので
近い地域のベテランボランティア先輩方に色々と教わっていました。
捕獲のやり方から、野良猫の扱いに慣れている動物病院の紹介等など…。
当時は、野良猫の不妊手術を良心的な価格で行って下さる先生は少なかったので
病院の紹介はとても有難かったものです。

今でこそ協力病院やスペイ専門病院も沢山できて、助成金や
さくらねこチケットも使える様になりましたが、当時は希少だったのです。

最初の頃に、お世話になった幾つかの病院が、メスは全摘出
つまり、子宮と卵巣の両方を摘出する手術方式だったので
私は、何処もそうなのだと思い込んでおりました。

 

猫の避妊手術 その重要性と方法 1

 

TNR活動が本格的に忙しくなってくると、当然ひとつふたつの病院では
間に合わないし、個人病院なので、通常の診察業務に支障が出ると迷惑が掛かります。
なので、他の地域のボランティアさんにも紹介してもらったり
自分で新規の病院を開拓しなくてはなりませんでした。

新しく動物病院が出来ると交渉しに行くわけですが、
先生によっては、不妊手術の経験値が少なかったり、野良猫に不馴れだったりと
中々思うようにはいきませんでした。
そんな中でも、何とか理解のある病院と出会えて、とてもラッキーでした。
これで一斉捕獲の場合でも、分散して預け、手術して貰えるようになった訳です。

 

 

ところが、後でメスの避妊手術の場合、卵巣のみ摘出派の先生が何人かおり
(お若い先生が多かったのですが)その理由を聞くと、それで特に問題は無いと。
また傷口が小さくて済む、子宮を摘出すると体への負担が大きいと言うものでした。
卵巣さえ、確実に摘出すれば、子宮は自然に萎縮し機能しなくなると言う意見もありました。
勿論、妊娠して胎児が居る場合(中絶)や、何らかの病気や異常があれば子宮も摘出しますが。

以前、お腹が大きいから妊婦だろうと思ったら、子宮蓄膿症という病気だった子がいました。
実際の画像も見せていただきましたが、かなりの量の膿が溜まっており、そのままでは命の危険も
あったとの事。(゚д゚)!その現場の餌やりさん、初見は私達ボランティアを信用されていませんでしたが
リターン時に、病気の説明をして、投薬をお願いした所、ようやく避妊手術をする理由を理解して下さり、
一切の費用は出さないぞっオーラを発していたにもかかわらず、何と負担してくれました。

なので、以降は、お願いした一匹ずつの手術内容を聞くことにしました。
妊娠の有無は勿論、子宮の状態(出産後の可能性)、推定年齢、他怪我などの問題など。
勿論、こちらも捕獲の際に餌やりさんからリサーチした情報を出来る限りお伝えしていました。
中には、ご丁寧に、摘出物を見せてくれる先生もいらっしゃいました。
中絶した胎児は、病院葬で火葬供養してもらっていたとは言え、心が痛みましたし
ちょっと怖いんですが、綺麗ごとではないから、現実を直視する意味で…。
一度、成猫と3ヶ月位の仔猫の子宮卵巣の大きさの違いにビックリしたのを覚えています。

 

 

全摘出に、こだわる理由

では、何故、全摘出にこだわるのかのかというと…
何度か苦い経験をしているからです。

ある地域を重点的にTNRしていた頃に、何故か手術済みのメス猫が
オス猫に追い回されていて、発情特有の鳴き声や仕草をする、しかも通常
手術後はホルモンバランスの関係で、大概ふっくらと太ってくるものですが
その猫だけ痩せたままだと言うので、再度、捕獲し開腹してもらってみたのです。

すると、確かに手術はされていましたが、卵巣の様なものが少し残っており
一体何なのかを調べる為に組織検査に出してもらった所、何と卵巣でした!
記録を調べたら、前回の手術から二年ほど経過しておりました。
卵巣は細胞なので、少しでも残っていると再生し、発情が起こるのだそうです。
もし子宮を摘出していなかったら、妊娠してしまう可能性があったかもしれません。
どちらにしても、発情することで体力の消耗もあるし、屋外ではそれこそ安穏とは言えません。

 

猫の避妊手術 その重要性と方法 2

 

また、ある高齢者からの依頼で親子猫を数匹手術した時
子供の内の一匹に、卵巣がひとつしかなかったと言われた子がおり
(※卵巣は通常ふたつあり、子宮の上にYの字状に繋がっている。)
単角子宮という奇形ではないかと言われました。
ところが、その後、依頼者から連絡があり、また発情の傾向が見られると言うのです。
術後三ヶ月位後のことだったので、再度捕獲が難しく依頼者にお願いして確保→別の病院へ。
結果、しっかりもう一つの卵巣が残っていました…(=_=)

短期間に、二度も麻酔と開腹されるなんて、本当に酷い事をしてしまいました。

他にも、どう見ても人為的な手術済みの印、耳カットがあるにもかかわらず
出産してしまったり、未手術だった案件にも実際遭遇しました。
もう、これは論外ですけど…何かの詐欺でしょうか?

 

 

避妊去勢手術なんて、怖い痛い思いをするのは、せめて一生に一度にしたいものだ。
野良さんは、特に二度と捕まらないかもしれないから余計慎重に行いたい。

妊娠していて傷跡が大きい場合は、病院で延泊させてもらうか自宅で2~3日様子を見ていました。
野良猫の場合、抜糸が不要な溶ける糸(吸収糸)を傷口の縫合に使用する事が多いですが
獣医師の中には、かつて溶ける糸を使って失敗したトラウマ経験から、絶対に使わず
傷口が確実に閉じている事を確認し、抜糸するまで一週間入院させます。なんて病院もありました。
その方が確かに安心ではあるけど、逆に猫のストレスが心配になってしまうよ。

 

猫の避妊手術 その重要性と方法 3

避妊手術の方法や意見は、様々で賛否あるかと思いましたが
重要な事なので改めて記事にしてみました。

他にも捕獲や移動、色々な場面で極力猫にストレスを与えない工夫や安全対策を
常に考えていたような気がします。そして、手術をして下さる先生方とは
正直に何でも聞けるように、お互いに良い関係を築いておきたいものですね!

ではでは、またねー。(・ω・)ノ

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