こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、猫とホームレスさんのお話シリーズの3回目となります。
河川敷に野良猫が増える理由
河川敷の猫達とホームレスさん達に関わる様になってから
なぜ河川敷に、こんなに沢山の猫達が住み着くようになったのか?
その理由と原因について考えていました。
第一に、元々、河川敷に来るようになった野良猫の繁殖です。
これは、餌やりさんやホームレスさん達に聞き込みをして
各場所の猫の個体を把握し、状態をチェックしながら、
順次、不妊手術をして行けば、抑制できることです。
第二に、周辺の住民が、河川敷に捨て猫をする事実です。
庭に居付かれて迷惑だったからとか、不妊せずに生まれてしまった
子猫を平気で遺棄するなんて、昔は日常化していたので、
そうした猫達が何とか生き延びて、餌を貰い定住すると言ったパターン。
これは、もちろん犯罪ですが、大抵人目の無い時間や場所を狙って
やられるので、犯人も判らないし、かつては、当たり前の様に
繰り返されていました。この問題を防ぐには、河川敷周辺の
TNRと啓蒙を徹底するより他、方法がありませんでした。
むしろ、その方が大変で、時間も労力もお金も掛かりました。
そして、第三は、ホームレスさん自身が拾ってきてしまう。
という大問題でした。彼らは大概、空き缶などを拾って
それを鉄屑業者に大量に持ち込み、わずかな日銭を稼いで
生活していましたので、缶を集めに行くのは、深夜から
早朝の時間帯が多く、町が寝静まった頃に活動します。
猫は、元々夜行性であり、野良猫たちは餌を求めて、
人気の無い夜間や早朝に、ゴミ捨て場などを漁ります。
つまり、活動時間や場所が、かなり似かよっていることから
野良猫とホームレスさんが出会う確率は上がってきてしまうのです。
強情なホームレスと猫の未来
そうして出逢った野良猫を可哀想だから、又は可愛いからと
連れてきてしまうケースは、後を絶ちませんでした。
猫好きで優しいのだとは思いますが、不安定な生活の中で
猫を飼育する大変さを考えると無計画としか言いようがないです。
怪我をしていたり、具合いが悪そうな場合は、病院に診せないと
いけないので代わりに私が連れて行き、そのまま預かり
里親探しをする事が出来るわけですが、中には手放したくないと
駄々をこねるホームレスさんもいました。
住宅街と違って、餌やりや糞尿被害の苦情が少ないからとは言え
決して安全な場所ではないのです。心無い人からのイジメや虐待
毒殺もあるし、健康状態が不安定なホームレスさんが、病気などで
倒れて世話が出来なくなったり、台風などの自然災害で
命を落とす危険性だって、かなりあります。
なので、私は、いつも口を酸っぱくして注意していました。
そんな中、また二匹の茶トラ子猫を連れて来た奴がいると
他のホームレスさんから情報が入り、確認しに行くと
手作りの小さなウサギ小屋の様な所に入れられていました。
その時、ホームレスさんは留守でしたが、小屋には鍵が掛かって
おり、無断で連れ帰る事も出来ないので、日を改めました。
その後、何度か通って説得するも…
「この子達が居てくれるから、俺も頑張れるんだ。」と、
中々、首を縦には振ってくれませんでした。
たまたまボランティアさんのご紹介で里親さん候補もいたので
どうしても諦めきれず、手を変え品を変え、ご機嫌を取りつつ
やっとのことで承諾を得ることに成功しました。
嵐が来て、河川が増水し、そのホームレスさんの小屋が
根こそぎ流されてしまったのは、その数日後の出来事でした。
本当に、ギリギリセーフでした~。;つД`)
その後、仔猫姉妹は無事に譲渡され、おじさんも無事で
施設を転々としていたそうです。
己を知り、自分の器で生きる
また、拾ってくるだけではなく、人に頼まれて
安易に引き受けてしまうホームレスさんもいました。(-_-;)
町なかで餌やりしていた方が、苦情に耐えかねて
ホームレスさんの所に連れてきてしまった事例です。
しかも、不妊手術をしないまま放してしまったので
捕獲が大変で、非常に苦労しました。
捕獲を依頼された直後に、体調を崩して入院されて
しまったので、特徴を聞いてTNRを続行し
費用も立て替えていたのですが、退院後に最後の一匹は、
自分で確保し、連れてきて、費用も全て払ってくれました。
しかも、その費用の入った封筒には「お見舞金」と書いてあったのです。
そして、依頼主の事を聞いても一切口を割りませんでした…。
そのホームレスさんは、高齢で長年河川敷に住んでいたので
他のホームレスさん達にも、親しまれ信頼されている感じの
温和なお爺さんでしたが、ちょっとお人好しと言うか無謀な所があり
出来もしない事も請け負ってしまう悪い癖があったみたいです。
その為に、猫関係で迷惑を被った方々にとっては
煙たい存在でもあった様です…
確かに、それ以前にも色々と面倒な捕獲や搬送させられたり
自身の小屋に、乳飲み子と子猫を内緒で保護してて、偶然通りかかった
私が鳴き声に気付き発見し、他のボランティアさんにお願いし、
ミルクから育てて貰いつつ里親探しに奔走した経験もありましたね。
まぁ、それでも悪びれる様子も無いので、こちらは拍子抜けしてしまい
何か、もういっか的な空気になってしまう訳です。
そして、その後に起きたある事件でも、お世話になる事に
なるのですが、長くなるので、それはまた別の機会に。
でもこういった事って、何もホームレスさんに限った話では
無いと思います。己の力量やキャパを超えて、無茶して
活動してしまうボランティアさんだって少なくありません。
自分の経験からも言えることは、自分のできる範囲を超えてしまうと
心身共に病んでしまいます。器が溢れてしまえば意味がありません。
その優しさに付け込んでくる輩には、本当に気を付けた方が良いよ。
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