こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、お外で赤ちゃん猫を見つけてしまった時の
対処法をお話したいと思います。
考えられる原因と最初の対応
春になって暖かくなると、お散歩したくなりますね~。
けれど、以前は、この季節は若干憂鬱になる時期でもありました。
何故かと言うと、野良猫の出産シーズンが始まるからです。
猫の発情は、日照時間に関係している様で、自然界では
春や秋に出産が多くなります。春は、大体、桜の開花前後
~ゴールデンウィーク頃が多かった気がします。
では、何故、時々赤ちゃん猫だけが取り残されているのでしょうか。
考えられる原因は、いくつかあります。
① 母猫の飼育放棄
これは、出産経験のない未熟な若いメス猫が
育て方が解らず放置してしまう場合です。
あまり事例は少ないと思いますがゼロではありません。
② 飼育場所の移動中
出産後の母猫は、子供達を守る為に神経質になっています。
育児中の場所を人に見られたりすると、より安全な場所を
求めて、移住する場合がよくあります。仔猫はくわえて一匹ずつ
運ぶしかないので、その引っ越しの途中である可能性があります。
③ 母猫の不慮の事故
母猫が子育て中に、食事や排泄に出かけた際
不運にも何らかの事故に遭って亡くなったり
他の何らかの事情で、帰って来ないケースもあります。
④ 母猫が間引きする
沢山生まれた子供の中には、生まれつき虚弱で
育ちにくい個体も存在します。鳥の世界では、よくありますが
そうした弱い個体をわざと巣から落とし、
育ちやすい個体を残し優先して育てる事があります。
確実に生命を継承する為の行動と言われています。
猫にも、こうしたケース又は、他のオス猫が
自分以外の遺伝子を持つ仔猫を攻撃する
子殺しなども実際に起こります。
と、何だかしょっぱなから怖い話になってしまいすみません。
しかし、これらのどのケースなのかを見極めるのは難しいですね。
よくあるのが、二番目のパターンなのですが、この場合は
少し離れたところで見守り、母猫が戻ってくるかどうかを
確認すべきです。生まれたての猫は、母猫の母乳で育てるのが
ベストです。特に初乳を飲んでいるかどうかによって
後々の免疫力や育成に大きな差が出てきてしまいます。
母猫が警戒し、余計に置き去りにされる確率が高まるので止めましょう。
緊急事態の場合の対処法
とは言え、母猫の帰りを待っている間にカラスに狙われてしまう。
と言うケースは多々あります。但し、カラスも春は繁殖シーズンなので
これは、自然の摂理で仕方ないこと。巣から落ちた子ガラスが
野良猫に襲われる場合もあるので、どちらが悪者と言う訳ではないのです。
そこのところは、理解していただきたい。
まず、最初にするべきは保温です。
親兄弟と一緒に居られる場合は、互いの体温で暖かいのですが
離れてしまうと、まだ体毛が未発達で産毛の様に薄い赤ちゃん猫は
低体温になってしまいます。空いたペットボトルなどにお湯を入れて
タオルで巻いた簡易湯たんぽで、体温を維持してください。
生後数日の赤ちゃん猫は、体重が100g前後しかありません。
写真の子は、近所の知り合いが溝に落ちていた所を保護し持ち込まれました。
へその緒の先にミイラ化した兄弟猫が付いていたらしく…(T_T)
わずか85gしかありませんでした。
へその緒が付いていても自然に取れますので、そのままにしてね。
屋内に保護する前に、動物病院へ行ける余裕がある場合は
全身のチェックをしてもらい、ノミが居る場合は処置していただきましょう。
幼齢だと使える薬剤が限られますので、ご注意ください。
私は、下記のフロントラインスプレーを常備しておりました。
あと、仔猫用の粉ミルクと哺乳瓶も常備してましたね。
その位、いつ乳飲み子が来てもおかしくない季節だったんですよぉ~。
猫の寝床は、とりあえず段ボールや発泡スチロールでも良いのですが
室温を高めに保ちたいので、湯たんぽを入れておきます。
暑くなりすぎない様に、熱から逃げられるスペースも
作っておいてあげてね。空気穴も忘れずに。
汚れていても、いきなりシャンプーとかすると
風邪ひいてしまう場合もあるので、気を付けて下さい。
それより、マメに敷物を替えてあげた方が清潔を保てます。
以前、ご紹介したピクニックバックなどでも代用できます。
写真では分り辛いんですが(右の方)毎日体重を測るための
デジタルスケールがあると便利です。
小さめの安定した篭などを利用すれば、簡単に体重測定が出来ます。
順調にミルクを飲んでくれれば、毎日約10gずつ位増加しますので
記録を取っておくと良いと思います。
出来れば飲んだミルクの量や排泄の回数などもね。
ミルクは、その都度60℃位のお湯で、だまにならない様に
良ーく溶かして人肌程度に冷ましてから飲ませます。
作り置きはしない方が良いですよ。めんどいけど。
飲む量には個体差があります。ぐいぐい飲む子も入れば
最初、哺乳瓶の乳首のゴム感に慣れない子もいますので
焦らず、各ペースに合わせてあげてください。
飲ませる間隔は、通常2~3時間おきと言われています。
これに加え、ミルクの準備や、その前後に排泄をさせる為
ティッシュで陰部を刺激しないとならないので
少し大きく育つまでの間は、寝不足になりまーす。(-_-)zzz
今では、ミルクボランティアなんて言葉もありますよね。
昔は、ボラ仲間や近所の猫好きお婆ちゃんなどに
協力してもらうのが常でしたね~。
命を預かり、育てると言うのは、責任重大な事ですが、
中々経験出来る事ではないですし、本当に可愛いし
その成長ぶりには驚くばかりです。
元気に育って、里子に出す時も寂しいけど嬉しいです。
もし、仔猫を拾ってしまったら、時間が無い方もいるとは
思いますが、愛護団体やボランティアに丸投げせず
是非ご自身で育てて見ては如何でしょうか。
本当に感動しますよ。(≧▽≦)
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