こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、先日3月21日、春分の日に、14歳で虹の橋を渡った
愛猫 平八郎くんのお話をしよう思います。
育児放棄で生死をさまよう
2008年の春の事でした。
あるお寺の境内で長年餌やりをしている方の自宅で、半野良さんが出産したと
ボランティアさんから情報が舞い込みました。偶然にも、以前交流のあった友人の
ご実家である事が判ったので、久しぶりに連絡して訪問しました。
仔猫達は5匹、生後1ヶ月との事だったので、離乳を待って里親探しをする事になりました。
それから1週間後、様子を聞いてみると、1匹は近所へ貰われ、1匹は内定したけれど
残りの3匹の発育が悪く危険な状態だという話を聞きました。
慌てて、3匹を近くの動物病院へ連れて行きましたが、入院2日目に1匹亡くなって
しまいました。生き残った2匹は、やっと自力で食べられる様になって退院出来たものの
下痢が治りきっておらず、この月齢で体重が260gと320gというあり得ない程
ガリガリくんだったので、預かり後も投薬と栄養をコマメに与える必要がありました。
仲良しだったので兄弟での譲渡を考えていた私に、友人は、黒が多い方の仔猫が
以前飼っていて病気で失くした猫に瓜二つと言う理由で引き取りたいと…。
苦労して育てたこともあり、一瞬喧嘩になってしまいましたが、結局私が折れました。(-_-;)
その後、友人に仔猫達が入院していた病院を紹介し、母猫の避妊手術の同行しました。
残った白黒のはちわれ君は、顔が平べったくオデコの柄が漢字の八っぽかったので
平八郎という仮名を付けました。とても人懐こく可愛く成長したので、勿論
里親募集もしましたが、何故か、あまり良いお話が来ませんでした。
自分は忙しいので、まず親の所に預けたいとか…家へ問い合わせする前に
他の愛護団体にも掛け合っていて断られたと激怒してるし…そりゃダメだろう。
ベビーシッターと呼ばれた男
そのすぐ後で、別の場所から三平組(恭平・洋平・心平)兄弟がやって来ました。
ほぼ同時期に産まれたので、すぐに仲良く遊ぶようになりました。
ただ先に家に来たのが平ちゃんだったので、ちょっと先輩顔をしてましたね。
最初に保護部屋として使っていた部屋は、既に満員だった為
平ちゃん達は、別室(通称、第二はちわれ牧場)で育ちました。
その後も、続いた仔猫の保護。
先輩猫として、オスだけど皆新入りに優しく面倒を見てくれました。
特に、平ちゃんは率先して、いや、しつこい位の世話焼きでした。
仔猫の顔を舐め過ぎて、髭が短くなってしまったり…(;・∀・)
オスなのに、おっぱい吸わせてあげたり…仔猫達も落ち着くのか
平ちゃんにベッタリ甘えておりました。
もう、おっぱい吸うって年頃じゃないでしょうに~(*´з`)
そんな平ちゃんの物語を、前ブログで書いていたので
お時間あったら、読んでみてくださいねぃ♪
子守り屋 <第一話~第三話> お江戸風です(笑)
http://hachiboku.jugem.jp/?day=20170722
http://hachiboku.jugem.jp/?day=20170724
http://hachiboku.jugem.jp/?day=20170727
何度も復活した奇跡
大きな病気もせず健康優良児だったけれど、高齢になってからは便秘気味になり
砂の上では踏ん張りがきかないのか、トイレの手前などあらぬ所にウンPがぁ…((+_+))
整腸剤を使ったり、便秘に良さそうなフードにしてはおりましたが
出ない日が続いたり、逆に出た後に下痢になったりで、今年の一月中旬から
体調を崩してしまいました。食欲がない時もありましたが、それでも餌を工夫すると
何とか食べてくれたので、諦めずに世話をしていきました。
2月になるとふらつきが酷くなり、オムツをせざる得なくなりました。
一度、排便時に吐き気をもようし、タイミング悪く舌に犬歯が刺さってしまい
慌てて外そうとし、私も親指を噛まれてしまった事がありました。
猫を優先して、止血が遅くなり少し腫れましたが、お互いに大事には至りませんでした。
その後も体調に波がありましたが、前述の通り前歯と犬歯はしっかりしていたので
食欲があるときは、自力でガツガツ食べて見せたり、ヨロヨロしながらも
立ち上がり、何かを訴えて来たりと、驚くほどの生命力で持ちこたえていました。
そんな中で、急激に具合いが悪くなった時に、心配してのことだと思うけど
家族がこぞって「もうダメかもね…。」的な事を言って来たのです。
私は悔しくて、そんなネガティブな言葉に耳をふさぎました。
言霊ってあるじゃないですか、口に出した事が本当になるっていう。
わかってはいても信じたくなくて、眠れない不安な夜が続きました。
けれど不思議と、それから1ヶ月以上、私達は一緒に居られました。
晴れて暖かく穏やかな日は、ベランダで日向ぼっこをしたりね。
鳴いて呼ぶので、出来る限りマメに見てあげて、最後の数日は添い寝。
あまり苦しまずに逝ってくれたので、悲しいけれど後悔はありませんでした。
火葬は、翌々日で寒の戻りの様な寒い雨が降り続いた1日でした。
業者さんを待っている間、隣の田んぼに1羽のサギが舞い降りてきました。
田植えの下準備を終えたこの時期は、鴨や白鷺などの野鳥が餌を求めて
よくやって来るのですが、そのサギはかなり大きくアオサギの様でした。
こんなに近くで見るのは初めてだなぁと観察していると、
大きな翼を広げて、目の前を横切りフワっと飛び去りました。
その瞬間、感じたのです。
ああ、今、平ちゃんの魂を空へ運んでくれたんだねって。
なので、こんな絵を描いてみました。
調べて見たら、縁起の良い鳥みたいだけれど、コウノトリ目…。
コウノトリって赤ちゃんを運んでくるイメージだよなー。
平ちゃん、それ間違ってないかい?
と言う訳で、ブログのアイコンやグッズにもなるほど
平ちゃん愛が止まらなかった私にとって、一番悲しい春の別れなのでした。
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