こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、今までに出逢った印象深い
野良猫さんのお話をしようと思います。
よろしくお願いします。
火曜日だけ来る猫
かつて、飲食店を営んでいた我が家には
食べ物の匂いにつられて、時々、野良猫さんが
やってくることがございました。
今回の主人公である、茶トラ白の大きなオス猫も
その内の一匹でした。少し昔の話ですので、結構アバウトな
外猫との付き合い方をしていたのは、ご容赦ください。
その猫は、突然、のそりとやって来て
そして、当然の様に、「なぁ~ご。」と食べ物を要求してきました。
「あれっ? 見かけない猫だねーどこから来たのかなぁ?」
忙しい時間だと危ないしぃ、邪魔だなぁと、少しだけオヤツ程度の物を
あげると、気が済んで、知らぬ間に帰っていきました。
しばらくすると、また彼がやって来ました。
とても人懐こいし、お世辞にも痩せてはいなかったので
どこかで、他で餌を貰っているのか、飼い猫の放し飼い
なのだろうかと、毎日は来ない彼の行動を不思議に
思っていました。
しかも、決まってくるのは火曜日でした。
ふと、家の店の前を横切る彼を見かけて、
何処へ行くのかつけてみました。
すると、同じ通り沿いにある数軒先のお寿司屋さんの前で
ピタリと止まり、お座りして「なぁ~ご」と一声。
準備中のはずの裏口が、少しだけ開いたと思ったら
彼が当然の様に入っていくのを目撃しました!(”Д”)
謎は解けました。
火曜日は、お寿司屋さんの定休日だったのです。
男(猫)は、つらいよ。
そうして、常連客猫となった彼は、家の家族が全員猫好きだと
感じ出すと、食べてもすぐには帰らず、しばらく寛いでいることが
多くなりました。なので、家での仮名を「茶まん」としました。
茶色系の男(man)と言う意味と、饅頭の様な容姿から…。
あれ、以前の記事「昔の猫は自由だね。」に出て来た
茶色のオス猫の名前も、茶色い男でチャオ(=茶男)だったな。
ネーミングセンス皆無ですなぁー。(/ω\)
当時は、既に保護した猫も増え始めて、残念だけど
室内で飼ってあげることが出来なかった訳ですが
発情(さかり)が来ると、数週間来ない事があり
やっと帰って来たかと思うと、ボロボロのガリガリ。
まるで、フーテンの寅さんさながら、気ままに生きている様で
実は、野良猫の世界は過酷で厳しいのだなぁと教えられました。
それまでの経験からも、去勢手術だけはしようと決め
動物病院へ連れて行きました。
去勢手術を終えた茶まんは、ショックだったのか
しばらく姿を見せなくなりました。
昔のオス猫は、結構そういうタイプが多かったですね。
以降は、去勢しても自身のテリトリーからいなくなる
ケースは、少なくなった気がします。
まぁ、個々の性格や性質、餌場の数にも寄るとは思いますが。
寂しい反面、家の前は車通りが激しくて
事故に遭いそうで恐い、危ないとも思っていたので
居付かなくて良かったのかも、愛想が良いので
餌もあちこちで貰っていけるだろうしと
自分で自分を納得させていました。
嬉しい再会と、穏やかな最期
それから、随分経って、ある夜の仕事終わりのこと。
当時、飼っていた老犬の散歩にすぐ近所の裏路地を
歩いていた時でした。老犬で目が悪かったので、
必然的に、車や人通りの少ない道を選んで散歩していました。
角を曲がろうとした、その時、どこからともなく
聞き覚えのある鳴き声が…「なぁ~ご」
えっ!?空耳か? 辺りをキョロキョロ見回すと
古いアパートの2階から、階段を下りてくる
大きな猫の姿が見えました。
「おおっー茶まーーーん、生きとったかっ! 」
感動の再会を果たした私達は、散歩の時間に
必ず会う事を誓い合いました。
(っていうか、一方的な片思いなので
オヤツを持ってくねと約束しただけじゃん。)
ちょうど、そのアパートの前のお屋敷で猫相談もあり
通っていたので、その頃はよく近くで見かけたものでした。
お屋敷の門柱にも登っていたりして
「姉さん、何してんですかい?」と覗き込んでいたりね。
そして、また数年が過ぎて、めっきり姿を見かけなくなりました。
例の路地の少し先は、行き止まりになっていて
線路際に小さな家や工場が並んでいました。
駅までの近道に、その線路沿いを通っていたら
細長い庭に、大きな猫が3匹ほど寛いでいました。
さすがに、車は通れない場所なので、猫達はのんびりしていました。
何なんだろう―この家は、と不思議に感じていました。
その後、親しくなった餌やりおばちゃんとの会話の中で
そのお宅の夫婦が無類の猫好きで、どうしても用事で
餌やりに行けない時など、代わりにお願いするんだけど
いつも快く引き受けてくれるんだよねーなんて話を聞きました。
そして、実は、このお宅こそが、茶まんの終の棲家だったのです。
たぶん、そこに行きついた頃には、相当シニアだったろうと
思うのですが、歳を取って難しい病気にかかってしまったそうで
それでも、最後までキチンと病院にかけて看取ってくれたらしい。
私が、その事実を知ったのは、大分後になってからでした。
いつも思うのですが、野良猫の一生って数奇な運命の巡り合わせで
運がいい猫も悪い猫もいると思うんですよね。
でも、その良し悪しの物差しって人の感覚だよね、とも。
本当は、彼らはどう思い感じているのでしょう。
茶まんとは、そんなにディーブに関わってなかったのですが
何故か忘れがたい猫で、ブサカワ系な私のイラストのモチーフに
なる事が多かったです。その位、彼には心を奪われていました。
「なんかもう、これって恋ですか?」
って勢い、猫に胸キュンする私は変なのか?
と言う訳で、また猫恋バナ?じゃなくて
野良猫シリーズにお付き合いくださると嬉しいです。
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