外猫にも幸せになる権利がある

こんにちは!猫大好きnoramieです!

のりみい

今日は、外猫にも幸せになる権利がある というタイトル
のお話をしようと思います。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

猫が多すぎる公園

昔、野良猫問題の大変多い地域で活動していた頃、ある住宅地の中の公園に
かなりの数の野良猫がいるという噂を耳にしました。
行ってみると、確かに、さほど大きくも無い公園のあちこちに点々と猫が居りました。
何人も餌を与える人が存在するらしく、近所では猫公園と揶揄されていました。
リサーチをしていく中で、意外にも近くにTNR活動をしている方がいると判明しました。
公園から歩いて数分のマンション内に住むご婦人で、聞けば公園の猫達が気になり
近くの動物病院に相談、低価格で不妊手術をしてくれるというので、捕獲機を知り合いの
大工さんに手作りしてもらい、毎日コツコツ一ヶ月以上かけ約30匹程のTNRをされていました。

 

外猫にも幸せになる権利がある1

 

ただ開業したばかりの若い獣医さんだったので、手術以外に猫の身体を傷つけることに
抵抗があり、耳カットではなく、尻尾の付け根を5cmほど毛刈りし、手術済みの印と
していました。TNR実施期間が短期集中型だったので、その間は手術の有無を判別出来たのだろう。
ただ当然、数ヶ月の時間が経てば、毛が生えてきて元通りになってしまうので、以降は
耳カットをお願いしました。

公園は、お寺に面していたし、その付近でも餌やりさん達が問題を起こしていたし
餌の時間がマチマチなので、他から流れてくる可能性は非常に高かったのです。
公園課の人達が、職務時間外にもかかわらず視察に来た事もありました。
それだけ問題になっていたのでしょう。当時の公園課は、担当範囲が細かく分かれていたので
苦情=餌やり禁止看板を立てるだけみたいな雑な対応はしておらず、相談もし易かったなぁ。
しかし強烈な餌やりおばさんに罵倒され話し合いにもならず、気の毒な感じでした…(^_^;)
私は、そのおばさんを尾行し、いくつかの餌やりスポットをチェックしていきました。

 

 

警戒心のかけらも無い野良猫

そうして地元の方々と協働しながら、周囲のTNRも進めて行きました。
餌やりさんの中には、前述の方とは違って、一応話の分かるまともな方もいたので
餌やりのマナーや工夫を伝授したりしていきました。
ただ公園の程近くの私有地でも餌やりしており、そこはとても厄介な現場でした。
どうしたら良いのか作戦を考えているにのに、当人はどこか他人事で、気弱というか
優柔不断なので、とてもイライラしていました。

そして、公園のチェックに行くと数人の子供が猫達を追い立てていました。
機嫌の悪さMaxで思わず、怒鳴って注意をしてしまい…大人気ない。
そんな中、まだ若そうで、とても人慣れした茶トラのオスが現れました。

 

外猫にも幸せになる権利がある2

それまでも、縁あって保護し里親探しをしてきた経験はありましたが
どちらかというと、元を絶たなきゃいけないTNR活動に力を入れていたので
余程、命の危険がある場合を除いては、保護する余裕はありませんでした。

ただ彼の異常な警戒心の無さは、心無い人からのイジメや虐待の格好のターゲット
なってしまうのでは?という不安を駆り立て心がザワザワしました。
実際、河川敷のホームレスさんの猫(その子も茶トラのオス)が、自転車で
追い回されたり、人為的に怪我をさせられ治療したばかりだったので心配でした。

 

 

関係者さん達と相談し、保護して里親探しする事に決めて病院に予約を取り
茶トラ君を迎えに行きました。すると、公園のベンチに小学生の女の子と
仲良く座っていました。彼女に保護の説明をすると泣き出してしまい…(/_;)
困り果てながら、説明・説得すること数十分。必ず幸せにするからと約束し
ようやく納得してくれました~。

まぁ、これが、よくある地域の餌やり可愛がるだけおばさんの言い分
「この子は、皆のアイドル的存在だから連れてかないでぇー。」的な
相手なら、いやいや、ふざけんなよっ!(--〆) で済むんだけど
子供相手だと、何とも切なくやりづらいわ。

ともあれ、猫ファーストだ。決めたからにはやるしかない。
大体、ここは一匹でも減らさなきゃいけない場所なのだし(それも大人の都合だが)
そう自分に言い聞かせて、ひょいと保護して病院へ向かいました。

 

 

運命のベストマッチング

病院で基本的なケアと、去勢手術やウィルス検査などをして貰いつつ
預かりスペースが無かったので、無理言って一時入院もお願いしました。
少し風邪気味でもあった茶トラくんは、推定1~2歳。病院でもゴロゴロ。
仮名を、松五郎くんとした。いや何となく雰囲気でね…(*’ω’*)

成猫の譲渡は慣れてなかったけれど、とにかくネットの里親募集サイトに投稿してみました。
すると、程なく一件の希望者さんが現れました。
少し遠方ではありましたが、メールでやり取りする中で、色々事情を聞き
トライアルしてみる価値はあるかと思えました。

外猫にも幸せになる権利がある3

その事情というのが…
元々、行き場の無い外猫ちゃんをお家に迎え入れていた里親さん。
4匹目に若い三毛猫を入れた際、ややシニアの先住猫達と折り合いが合わず
困っていました。仕方なく、2階の自室を居住エリアとして一匹で
暮らしているとの事でした。月齢が同じくらいだったので、気が合えば
仕事中で留守中も、寂しくないだろうという事でした。

そして、お届けへー。トライアルからふたりの写真と共に経過が
こと細かに送られてきました。最初は先住さんも警戒していた様子でしたが
松五郎くんの気にしない性格が功を奏して、すぐに良きお相手として認識され
里親さんのご主人にも可愛がられ、無事に逆玉の輿を果たしました!

その後も、里親さんは地元の団体の譲渡会のお手伝いをしたり
仕事場の一部を保護猫用にDIY改装してみたりと精力的に活動されていました。

外猫にも幸せになる権利がある

本当に、幸運のラッキー猫ちゃんでした。
そして、本人はそんな事どこ吹く風よ~って言うのが、また良いキャラ。
外猫の生活は、今も昔も過酷。出来れば安心して暮らせるお家が欲しい。
少しずつ、少しずつ。そんな優しい世界が訪れるといいのにと思います。

ではでは、またー。

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