こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、初めて保護した純血種猫のお話をしますね。
棄てられた猫と保護主の誤算
ある日、知り合いのボランティアさんから連絡があり
困った相談が入ったので、話を聞いてあげて
アドバイスして欲しいと頼まれました。
相談の内容は、こんな感じでした。
近くに、長毛の野良猫が現れる様になって
毛玉だらけで不憫だったので、何とかしたいと思った
保護主さんは、確保してトリミングサロンに向かいました。
酷い汚れで固まった毛玉は、全てカットしないと
どうにもならない状態だったらしく、真冬でしたが
首から下の体毛を丸刈りにせざる負えませんでした。
保護主宅には、犬だったか猫だったか、既に先住ペットがおり
その猫を、自宅に入れてあげることが出来なかった為
3駅離れた場所に住んでいる知人に飼って欲しいと
頼み込み、寒いだろうとペット用の服まで買い
サロンから直接、その足で送り届けたそうです。
ところが、飼ってみて数日後、猫に噛み癖がある事が判明し
困って悩んだ里親さんは、保護主さんに相談しました。
しかし、返されても困る保護主さんが、キチンと
対応しなかったせいなのか、嫌になってしまった
里親さんは、猫を外に追い出したまま
探していないと言う話でした。
こんな酷い事があるだろうか、と地元のボランティアさんに
相談してきたらしい…感情的になっていて話にならないからと
私の電話番号を教えてしまったという事でした。
程なく、保護主さんから電話が掛かって来たので、再度詳しく
一通り話を聞くと、どうやら、健康チェックに病院へも
連れて行っておらず、去勢もされていない様子でした。
保護主さんの言い分は、外猫を可哀想に思って、
折角キレイにしてあげて、服まで付けて譲渡したのに
酷すぎる、私は悪くないっ‼の一点張りでした。
まぁ、確かにそうかも知れないけれど、冷静に考えたら
そんな一時的な感傷で、誰にも相談せず、勝手な行動に出て
ゴリ押し的な譲渡をした貴方にも、責任や反省すべき点が
あるんじゃないですか?と言うと、泣き出してしまい…(-_-;)
あー面倒くさいパターンだ。で、一体どうしたいねんて。
すると電話口に、ご主人らしき男性が出て
貴方は、どちらの地元のボランティアでもないんだから
口出しするな、関係ないですよね。と言われ、
オイオイ、そっちから掛けて来たんじゃないかと、
ムカッとしましたが、仕事中でもあったので、
まぁ、そうですね、では、と一旦電話を切りました。
里親さんの言い分と再保護された猫
しばらくして、最初に相談を受けたボランティアさんから
その猫を逃がしてしまったと言う里親さんの住所を聞いて
お休みに猫の捜索がてら、行ってみることにしました。
私には関係ないと思いつつ、もう年末も近い、この寒空の下を
全身サマーカットで、うろついているのかと想像するだけで
いたたまれなかったのでした。
なかなか里親さんに会えずにいたのですが、
他のボランティアさんにも協力してもらい、
やっとコンタクトが取れた頃には、脱走から、
もう10日以上経過していました。
里親さん曰く、それ程親しい間柄ではない保護主さんの
突然の依頼に最初は戸惑ったそうですが、猫も可哀想だし
一人暮らしで寂しいので、軽い気持ちで承諾したと言う話でした。
可愛がろうとすると、急に噛んだので、保護主さんに
相談するも、そのくらい我慢してやってよ程度の反応で…。
案の定、その塩対応にも原因があった様でした。
かと言って、貴方のしたことも許されることではないんですよ。
と、その猫の特徴などを聞いて、脱走して数日は家の周りに
居たと言うので、まだそう遠くには行っていないはずと
その周辺で、活動しているボランティアさん達にも
情報を求めておきました。
すると、たまたま近所に、あるボランティアさんの知り合いが
住んでおり、数日前から、そこに出現していて
餌を貰っていることが判明しました。
特徴が特徴なので、絶対に猫違いではないと思われ
その家人とボランティアさんに頼んで、捕獲し
病院へ搬送してもらいました。
年末ぎりぎりでしたが、何とか去勢手術とウィルス検査など
のケアをしてもらい、無事退院したのは良かったけど
保護先が無い…(°▽°) チーン
捕獲に協力してくれたボランティアさんが、経緯を聞いて
最初に相談を受けたボランティアさんに責任があると
騒ぎ出したので、面倒になって家で引き受けることにしました。
もう、本当に人間間のいざこざは、懲り懲りだったのです。
忙しかったので、一旦別のボランティアさんの所で預かって
もらい、仕事が済んでから夜遅く迎えに行くことにしました。
それは、大晦日で、忘れもしない満月の夜でした…。
孤高のライオンと動揺する牛たち
と言う訳で、翌日の正月早々から、保護部屋(通称:はちわれ牧場)に
突如として、ライオンが仲間入りしましたー。
いや、入りましたーよろしくねーじゃねーわ!で、ですよねー(;´▽`A“
三段ゲージと言う名の檻に入っているとはいえ、
ビビリの家の保護猫達(黒白牛柄多め)にとっては脅威でした。
かくいう私も、純血種なんて飼ったことなかったので
どう接して良いのか分りませんでした。
彼は、推定2歳位のチンチラゴールデンと言う猫種の様でした。
純血種って、なんか気位高そう~みたいな先入観があり
噛み癖も確かに少しあり、大きな体格でケージ内を
飛び降りる時のドスーンも迫力が…恐る恐る世話してました。
普段、何を保護してこよーが知らんこっちゃないしぃーの親達も
さすがの珍しさに、二階まで見に来たほどです。
当初、譲渡会を始めたばかりで、運よく、ネットで
広報のお手伝いをしてくれていたボランティアさんが
新しい里親さんを見つけてくれました。
以前、同じチンチラを飼育した経験がある方だったので
安心して託すことが出来ました。
結局、家に居たのは一ヶ月足らずでしたが
その間に、少しずつ慣れきて、可愛くなり
仮名を、ユタと名付けていました。
丁度、別の仔猫の里親さん(作家さん)から、
譲渡時に、いただいた本を読んだばかりで
沖縄の霊媒師シャーマン(ユタ)を題材にした
内容だったので、その神秘的なイメージと重なったので。
そうそう、その後、例のヒステリー保護主から
彼の去勢代が感謝と共に送られてきましたよ。(笑)
たとえ、純血種として産まれて来たからと言って
全ての猫が幸せに生きられると言う保証は無いんだなぁ。
という現実を改めて考えさせられた事件でした。
おそらくペットショップで購入されたか、
繁殖に使われたかでしょう。棄てられた挙句
こんな風に、数奇な運命を辿る子もいるのだと
知っておいて欲しいです。
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