ハンディは不幸ですか? しのぶちゃん編

こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、我が家の最年少しぃちゃんのお話をしようと思います。
よろしくお願いします。

繰り返される公園のTNR

2016年の夏の終わりの事でした。
ある公園で問題が起きているとボランティアさんが連絡してきました。
行政経由で相談を受けたらしいのですが、自分にはとても対応できないと言うお話でした。
たまたま、近くの現場に行く予定で時間があったので、とりあえず偵察に向かいました。
夕方の園内には、餌を待っているらしき猫達が集まり始めていました。
偶然、餌やりのおばちゃんに遭遇!猫は10匹程いました。
最初は、気がつかなかったのですが、確か数年前に、同じ公園の反対側で餌付けを
されていて、捕獲機をお貸しした事のある方でした。

その当時、猫は2~3匹で自力で捕獲し、近くの病院へ搬送し、費用も払えており
公園課の餌やり禁止看板に抗議するくらい元気な印象があったので…
えっ?本当に同一人物?と、すっかり見違えてしまうほど衰えてしまっていました。
聞けば、生活や健康面で変化があり、以前の様に出来なくなったと言うのです。

ハンディは不幸ですか 3/2

匹数が多すぎて、不妊費用が出せない。

けれど、餌やりを止めるわけにはいかない。

そのまま放置され、数年で繁殖が進んだり、捨て猫の原因になる。

近隣や公園利用者から、役所にクレームが入る。
と言う図式で事態は、あっという間に悪化するものなのです。
どこかでストップしないとならない。けれど、私も他の現場もあり費用も無いので
とにかく周囲にボヤキまくって、協力者とカンパをかき集めました。
夏の終わりとは言え、緑の多い公園なので、蚊や蚤のアレルギーらしき子達もいて
その処方もしなければならなかったので、時間も費用も掛かりましたが
始めれば終わりも見えてくるし、結局費用も何とかカンパで賄えました~。

とは言え、その間にも保護仔猫の里親探しやら、行政からの視察で大揉めになったり
第二の餌やり現場のTNRやらで、余計な仕事が沢山発生し参りました。
結局、餌のやり方などが目立ち、周辺の地域性も相まって、一旦は全頭手術が出来たと
思っても、しばらくするとダラダラと悪化するタイプの現場で、この後も何名かの
ボランティアさんが携わることになったと聞きました。

諦めない先の奇跡

年末も近づき、今できる範囲のTNRが一段落し、少しホッとしていた頃の事でした。
公園の餌やりさんから連絡があり、怪我をしている子がいると言うのです。
事故か虐待か不明でしたが、後ろの片足がブラブラになっていてビッコをひいていると…。
急いで公園に探しに行きましたが、見つかりません。
餌の時間が近づき、来ていない個体を確認しました。前述の様に一斉TNR後の変化を
把握するために、手術済みの耳カットだけでなく、個々の写真や特徴を記録した物を
作成する様にしていた為、怪我をしたであろう猫は直ぐに見当が付きました。

「あの小振りの白黒、リターン時にケージ内でビビリ脱糞しちゃった女の子だ。」

ハンディは不幸ですか 3/1

年末で多忙でしたが、時間を作って確保の為の道具をそろえて、公園内や周囲も
くまなく捜索しました。餌やりさんの情報では餌場に着たり来なかったりと曖昧で…。
たとえ姿を見せたとしても、数ヶ月前に捕獲機で捕まっている子だから、警戒する
だろうし、慣れていないし、どうやって捕まえたらいいんだろう

そうして時間ばかりが過ぎてモヤモヤし、このまま諦めないといけないのかと
いつもはポジティブ思考な私も、流石に胸が締め付けられる切ない気持ちでした。

そんな時、急に餌やりおばさんから「怪我の子を確保できた。」と、連絡がっ‼
ビックリして、仕事が済んでから、おばさん宅へ急ぎ車を走らせました。
確かに倉庫内に、ケージに入れられたあの子が居ました。
どうやって捕まえられたのかと聞くと、かなり衰弱していたので抵抗もされず、
持っていた紙袋に入れて連れ帰ったと言う。なんてこったい、あんなに悩んだのに。
とにかく生きていて良かった。もうそれ自体が奇跡の様でした。

 

 

生死を彷徨った後の復活

確保できたことは朗報でしたが、状態はかなり深刻でした。
怪我をした足先は欠損して落ちてしまっており、血や汚れで固まりミイラ化している
先端には骨が露出していました。そこからバイ菌が入ったのだろうか体内の炎症により
神経麻痺おき始め、一刻を争う状況でした。病院に無理を言って入院させてもらいました。
先生の診断では、骨髄炎を起こしている可能性があり、急変する場合もあるとの事でした。
体力も限界まで落ちていた為、直ぐに手術する事が出来ず、傷口の消毒と投薬・点滴で
様子を見ることになりました。

ハンディは不幸ですか 3/3

手術の目途が付くまでに半月ほどかかりましたが、無事に断脚手術は成功しました。
断脚と言うよりは、脱脚で骨盤から抜いてしまう感じです。これは骨を通して
他の部分に悪性の菌が回らない様にするためです。傷口は大きく、痛々しかった
(未だに剥げています)のですが、若いだけあって、その後の回復は早かったです。

そして、2月の初めに退院し、我が家へやって来ました。
里子に出すことも考えましたが、とにかくキツイ子で、先生も消毒の時、爪の上から
噛まれたと言っていたし…(;゚Д゚) ヒィィーごめんなさーい。
家でも無理やり抱っこして子守唄歌ったり、歯ブラシちゅーるなんかで慣らす努力も
したのだけど…バシッとね。まぁ、それは怖い思いしたんだから仕方ないか。

と言う訳で、現在に至るのですが…(^_^;)
排泄も問題なく出来るし、外に居た期間が長かったせいか元々の気質なのか
誰よりも元気でワイルドな女子に育ちましたー。ご覧の様にベランダ大好きっ子。
オモチャも大好き(家庭内野良の為、ガラス越し💦)たまに入って来ちゃう虫さんは
しぃちゃんのせいで生きて帰れません~なので生きているのを見かけたら逃がすくらい。
不自由なく伸び伸びと自由奔放に暮らしておりますデス。はい。
ちょっと不自由と言えば、ない方の足で耳の後ろ掻きかきが出来ないので
そちらだけ、いつも抜け毛が取れきれず、中途半端にボサボサな時期がある程度。
まぁ、それもちょいと間抜けで可愛いしぃちゃんなのでした。(´∀`*)ウフフ

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2021年も、もうすぐ終わりですねー。
皆さま、今年もお世話になりありがとうございましたぁ♪
来年は、2022年で2が三つもあるので、きっと猫にとっても良き年かと
思います。来年もよろしくお願いいたします。
寒さに気を付けて、良いお年をお迎えくださいね。

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