こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、オス猫の去勢手術について考えて見たいと思います。
ボス猫はテリトリーを守る
以前、住んでいた地域には沢山の野良猫が居ました。
近所に餌を与えているお宅もあった為、過剰繁殖して
苦情が来ない様に、周辺の不妊手術を進めていました。
最初は、低価格で手術をしてくれる病院が少なく
あまり知らなかった為、出産するメス猫を優先して
手術をするのが常でした。近所からのカンパや自腹で
少しずつ進めるも、中々オス猫の去勢までの費用が
捻出できず、見送ったり後回しにしてしまう事も
結構ありました。
とは言え、メス猫の避妊だけが進めば進むほど
オス猫同士の残り少ないメス猫を奪い合う喧嘩が激化したり
発情期にはメス猫を求めて、別の地域まで遠出して
数ヶ月戻らないなんてこともザラでした。
ある日、近所のボス猫が前足に怪我をしているのに
気が付いて、近所の方に報告すると…。
「あの猫は、もう年だから去勢はしないで。」
と言います。確かに、シニアっぽいけど怪我は
放っておけないので、捕獲して治療のついでに
去勢もしましょうと提案すると、
「この辺のボスだから、弱くなると困る。」
と言うのです。その根拠は何処にあるの?
そんなの迷信ですよ、と去勢もすることに。
賢いボスだったので、捕獲には少し時間が掛かったけれど
無事に治療と去勢を済ませた。執刀医の話では
長年の野良生活で全身古傷だらけだったそうだ。
その後も、そのボスがテリトリーに侵入する猫を
追い払う場面を何度か目撃した。相手はおそらく
未去勢の若いオス猫、じりじりと間合いを詰めて行き
睨みを効かせるだけで、相手は後ずさりして去り
喧嘩になる事もなく、圧勝していました。(゜o゜)
それは、ボスが老衰で亡くなるまで続いた光景でした。
河川敷でのテリトリー争い
当時、河川敷にも多くの野良猫が生息していました。
川沿いは、ホームレスさんが飼っている猫達が多かったが
サイクリングコースなどの人通りが多い側は、通いの餌やりさんや
土手下の近隣で世話をしているケースもありました。
捨て猫や、出入り自由な家猫もいて、境界線が無いため
突然新入り猫が現れることもありました。
発情期で流れてくるオス猫達も居ました。
河川敷も増えない様にTNRを進めていて
各エリアのメンバー猫も把握していたので
当然、オス達も去勢済みです。
ある時、新入りの茶トラのオスが餌を求めて、
ある餌場に迷い込みました。
そこのメンバーは、わりと穏やかなオス達が多く
新入りにも優しく、上手く共存できていました。
しかし、その茶トラだけは居付くことが出来ず
ひとり川側に移動していました。
大きくて強面ですが、実は小心者だった様です。
その後、ボランティアさんのご寄付によって
彼も無事去勢手術をすることが出来ました。
あまり擬人化しないで
こんなケースもありました。
敷地内で、数匹の野良猫たちに餌を与えていたお宅に
急に、腹ペコで凶暴なオス猫が乱入してきて
元々いた子達が恐れをなして逃げてしまい
ゆっくりご飯が食べられなくて困っています。
と言う相談でした。
勿論、餌を与えていた子達には不妊手術をしてあります。
とりあえず、新入りくんを去勢した方が良いですね。
と、アドバイスしました。
去勢手術の為に捕獲された猫は、当然驚いて
術後に元の場所に放しても、その時の恐怖から
しばらく姿を見せないことがよくあります。
そりゃあ、そうですよねー。
一体何をさせるのか判らないまま捕まるのですから。
で、その時も同様に暫く顔を見せなかったそうなんですが
数ヶ月後には、みんなと並んでご飯が食べられていますと
ご報告がありました。(=゚ω゚)ノ
不妊手術自体は、女の子の方が大変なんです。
子宮や卵巣を切除する為、開腹が必要になるから
時間も費用も身体への負担も大きいのです。
なので、男の子の方が簡単なのですが
何故か、去勢反対派に男性が多かったですね~。(^-^;
ご自身と重ねているのでしょうか?
猫は人っぽい仕草や行動をするけど
人間とは生態の違う生き物なので、他の事でも
あまり擬人化しすぎるのは如何なものかと思います。
結論を言うと、去勢すると弱くなるのではなく
ホルモンのバランスによって穏やかになる。
のだと思います。なので、術後直ぐに大人しく
なるわけではありません。
色々な事情で、昔は去勢手術をしないことが
多かった為に、喧嘩による怪我などが原因で
命を落としたり、ウィルスが蔓延したり、
発情期の放浪や、鳴き声・スプレー行動による
苦情の増加…とデメリットが多くなります。
色々なケースを見て来て言えるのは
オスが去勢すると弱くなると言うのは
都市伝説とまでは言わないけれど噂に過ぎないと思います。
個々の元々生まれ持った性格や、その性格が形成される
過程の諸事情、その時の環境や状況に
相当左右されるのではないかと思われます。
何事も、見た目で判断してはいけないのね。
上の写真のドラちゃんも、いかにも恐そうですが
実は、とても平和主義の男子だったよ。
あっ、私も結構、擬人化しちゃってますな。(^^ゞ
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