大人の猫は、慣れにくいの?

こんばんは~。猫大好きnoramieだよ。
今日は、大人になってから保護された子のお話をしますね。

子猫の方が、慣れやすいの?

よく里親希望者さん(猫飼い初心者さん)に聞かれる事が多いのが
子猫から飼った方が、慣れやすいのですか?
と言う、ご質問です。
一般的に考えたら、まだあまり世間を知らない
あどけない仔猫の方が、新しい環境に馴染みやすいのでは
ないかと考えるのは、普通の感覚だと思います。
確かに、前回の記事でも書いたように、幼少期に保護されたり、
人に関わって育った子猫は人慣れする確率が高いので
それも、まあまあ正解と言えるでしょう。

ですが、稀に野良生活をしている子達の中にも
飼い猫に向いている成猫が存在します。
思いの外、沢山の事例があったので
今回は、その中の一例をご紹介しようと思います。

私の中の保護する基準ルール

ボランティア活動の中で、私が基本的に重視していたのは
野良猫の不妊手術TNRだったので、保護する基準点は
命の危険があるかどうかと言う事に一番左右されます。
例えば…

  • 母猫不明の乳飲み子や幼齢猫
  • 怪我や病気で治療が必要な場合
  • 環境が危険または劣悪な場合

などが、当てはまるかと思います。
その生息する地域が安全で、キチンと餌を貰える場合は
無理に保護せず、元居た場所に戻した方が、猫のストレスに
ならないのではないかと考えていたからです。
それに、外に居るのが可哀想と全てを保護していたら
あっという間に、多頭飼育崩壊になってしまいますからね。

大人猫2

その子に初めて会ったのは、梅雨時期の路地裏でした。
ようやく、近所の野良猫を把握してきていた頃だったので
古いアパートの軒下で雨宿りしている
見慣れないその子に一瞬、あれっ?と思いました。
その後まもなく、いつもの犬の散歩コースで通る
駐車場の片隅で、その子を見かける様になりました。

そこは、車が数台しか止められていない小さな貸駐車場
でしたが、昔から野良猫が集まってくるスポットでした。
管理人が嫌がって、一部網フェンスが張っていましたが
それでも、数名の餌やりさんが存在している感じだったので
しばらく様子を見ていました。

ひどい餌やりとクレーム

その子は、最初から人慣れしており、もしかしたら
引っ越しなどで置き去りにされた元飼い猫なのかなぁ~
と感じていました。そんな人懐っこさと可愛さに
魅了される餌やりさんは多く、他の野良猫も
その有り余る餌目当てに寄ってくるようになって
しまいました…(-_-;)

大人猫 5

そうなると、嫌な予感しかしないのですがー
食べ残しを片付けないマナーの悪さに、
管理者や近所の猫嫌いに目を付けられるように
なってしまいました。

お散歩コースなので、毎日チェックはしていて
片付けや水の入れ替えなど気を付ける様にと、
判っている餌やりさんには、伝えていたのですが、
中々守ってもらえません。

とうとう、餌やりの一人で近くの工場のオヤジが
クレーマーに怒られ、泣き付いてきました。
いや、それ、自業自得だろうよ…と、内心思いましたが
工場の移転も重なり、もう餌をあげられないと
安い缶詰一つ持ってきて、後はヨロシクって何なん?
しかも、嫌がらせに、水入れの器も破壊されてしまい…。

それでも待っている猫

それ以降は、仕方ないので迷惑の掛からない場所に
少し移動し、給仕を続けざるを得なくなりました。
餌やりが、何らかの事情で来なくなっても
猫は、いつもの場所・時間に待っているのですから。
そうこうしていると、その子は、私を認識し待っている様になり
いつしか、彼女を「まちこちゃん」と呼ぶようになりました。

大人猫 3

耳カットは無かったのですが、妊娠する気配は無く
避妊手術はされている様でした。
念の為、確認しなきゃなと思ってはいたのですが
後回しになっていました。

そして、餌やりが済むと、何故か私の後を追いかけて、
ついてくる様になってしまい困ってしまいました。
自宅の前がバス通りだったので、事故に遭ったら
危ないから、何度も「帰りなさい」と言い聞かせる日々。

そんなこんなで保護すべきかどうか悩んでいると
他のボランティアさんから、思い立ったら吉日
と背中を押され、保護を決意し、夜遅くに車で迎えに
行きました。驚いた事に、後部座席のドアを開けると
待ってました!と言わんばかりに、何と自ら乗り込んで来ました。

案ずるより産むが易し

病院でケアをして貰うと、やはり避妊はしてあったのですが
念の為、耳カットをして貰いました。
覚悟を決めて保護したものの、推定2歳くらいの成猫ですから
そんなに簡単に里親さんが見つかるかしら?という不安から、
万が一のリリースの為の保険として、お願いしておきました。
なんせそれまでは、殆どが仔猫の里親探しだったので
正直、自信も勝算もまるでありませんでした。

ところが、どっこい彼女は、仮の保護生活を満喫し
堂々と甘えられることが、嬉しくて仕方ない様子でした。
なので、とても元の場所に戻せなくなってしまい
がんばって里親さんを探そうと考え直しました。
すると、すぐに里親さん候補が現れ、お見合いの末
見事に正式な飼い猫の座におさまる事が出来たのです。

大人猫4

里親さんは、実家で犬を飼っていた経験はありましたが
猫は初めてでした。けれど、まちこちゃんは、なんせ
人大大好きだから大丈夫だろうと、お届けすると
案の定、新しい環境に臆する事も無く、すぐに馴染めました。
そして、後日、様子を聞くと勿論順調で
猫が、こんなに可愛い生き物だとは思いませんでした。
と喜んでおられました。
もう既に、かなり彼女に魅了されているご様子で
親バカ写真が何枚も送られてきました。(笑)

全く、本当に案ずるより産むが易しでした。
まぁ、これは結構レアケースではあるとは思います。
外では慣れていても、いざ確保すると暴れたり逃げたり
夜泣きしたりする場合もありますので…。個体差はあります。
ただ一概に、大人の猫が譲渡に向いていないなんてことは
言えないという事です。
むしろ飼い猫に向いている猫も、こうして実在しますから。

子猫も可愛いけど、大人猫の良さや魅力も分かって欲しいなぁ。
違いの分かる猫好き、それがマニアックってもんですぜー。٩( ”ω” )و

コメント

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