こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は私事ですが、10月4日に、21歳6ヶ月で、天寿を全うした
愛猫のお話をしよう思います。よろしくお願いします。
出逢いは突然やって来る
彼女と出逢ったのは、2000年の春うららかな公園でした。
たまたま用事があって、公園の脇を自転車で通りかかった時、入り口近くに
何か黒いものがうずくまっているのが、目に飛び込んできました。
昼下がりの公園では、暖かな陽気に誘われて、沢山の親子連れで賑わっており
心配した優しいどなたかが、牛乳を買ってきて、その黒いもの
(まだ生後2ヶ月足らずの仔猫でした。)
の前に置いてくれた様でしたが、仔猫は反応せずジッとしていました。
一先ず、用事を済ませてから、一旦家に戻り、キャリーバックを持って急いで公園へ。
人影もまばらになった公園に、まだその子は同じ場所に居たので保護して動物病院へ
向かいました。ガリガリで痩せており風邪もひいている様子、だからミルクの匂いに
反応しなかったのか~。しかし、痩せすぎで、やたら目と耳が大きく感じて
ギズモかコウモリみたいだなぁー(*_*; と言うのが、第一印象でした。
そして、黒猫って小さい時は薄っすら縞々模様なんだねぇ~不思議。
でも、尻尾も真っ直ぐて長ーーいし、胸元の一部白い毛は、何だかツキノワグマ
みたいで、性格も可愛い女の子だったから、当然、落ち着いたら里子に出すつもり
でいたのに、何故か家族全員が反対して家の子になりました。
結局、世話は私がするんだけどね… (=_=)
名前は、黒いのでコクちゃん、単純過ぎん?
クールビューティな黒猫
さてさて、その数か月後に、友人が同じ位の月齢のサビ仔猫を拾ってしまい
困っていました。帰省を理由に、半ば押し付けられる形で、夏にその子も
やって来ました。私は、その頃からボランティア活動に没頭し始めたので
とても忙しく、可愛い盛りの2匹の仔猫達をあまりかまってあげる時間が
とれませんでした。なので、外見も性格も正反対なふたりは姉妹の様に育ち、
あまり人に依存し過ぎないクールな猫になっていきました。
特に大きな病気もせず、手間のかからない良い子でした。
さすがに、シニアになってからは、加齢による膀胱炎を繰り返したり、
皮膚疾患になったりはしましたし、徐々に腎臓の数値も悪くはなっていきましたが
コクに会ってから、黒猫って生命力強いなーと言う印象が芽生えました。
引っ越す前のコクの居た部屋は、シニア女子ばかりでしたから、穏やかな空間で
みんな其々マイペースで、勝手にほど良い距離感で生活していました。
その頃から、自分が一番の古株だという自覚や、女王様気質はありましたが
高齢になるにつれて、益々その性格が色濃く出ていったように思えます。
まぁ、私が「コクたん、お前さんは、世界一美しい黒猫だね~。」なんて
デレデレ甘やかしていたせいもあるんだろうね。(´∀`*)ウフフ
ご長寿生活
引っ越してきてから、長年同室だったコンちゃんに先立たれ、少し寂しくなったのか
コクは、よく人の視界に入ってくる様になり、夜もやたら一緒に寝たがりました。
一応、女王様専用ベットがあるので、気まぐれに行ったり来たりでしたけどね。
寝ている事も多くなり、それ以外は、窓際やベランダで日向ぼっこしている
まさに、お婆ちゃんの縁側みたいな穏やかな生活リズム。
でも、意外と年のわりに毛艶が良くて、白髪も少なかったな。羨ましい限りです。
晩年は、痴呆なのか突然あらぬ方向を見ながら鳴き続ける事がありました。
しかし、この症状は今までの高齢猫達でも経験があったので、さほど驚かず。
食欲は衰えず、ただ食べても一向に太らなくなっていきました。
それどころか、食いボケ?的な感じで、よくある嫁姑ドラマみたいに
「○○さん、お昼ご飯は、まだかしら?」
「いやですよ、お義母さん、さっき食べたばかりじゃないですか~。」
という会話を、猫相手にしていた様な気がします。(笑)
あまり食べ過ぎると、お腹壊すし、足腰の力が衰えてきて、
トイレの砂の上で踏ん張れなくて、手前のスノコでしちゃったり。
目が悪くなってきて、水入れに前足を突っ込んじゃったり、階段を踏み外したり。
危なっかしい婆ちゃんだよ、ほんとに。
結構、お彼岸前後に逝ってしまうケースが多かったので、その期間は気を付けていたの
ですが、彼岸明けの急に金木犀の香りが強く漂った日に旅立って行きました。
亡くなる数日前に、ヨロヨロしながら、別室(第一はちわれ牧場)へ向かい
部屋のメンバーを一匹ずつ確認するかの様に回遊していました。
確か、これって、その別室の長だった故牛若丸くんもやってたのです。
長老として、最後の挨拶をという儀式なんだろうか?謎です。
長老と言えば、昨年亡くなった愛犬も22歳と言う超高齢でした。
こちらも大往生でしたが、悲しいと言うより、虚無感に襲われました。
犬のりょうの時は、普段なら、近所や出先で会うワンコを見ると、構わずには
いられない体質なのに、この時は、他の犬を見るのもしんどかったです。
コクの時も、しばらく気持ちが沈んでしまい、上がって来られなかったです。
長年、共に暮らしていると、一緒に居る事が【当たり前】になってしまい
もう君が居ないとか、会えないなんて信じられないんだよね。
ペットロスについて記事を書いておきながら…我ながら情けない。
しかし、本当に生き切った子達って、夢にも出てこないし、霊的な現象も
起こさないなぁーと感じます。やっぱり勝手婆ちゃんだこと。
最後に、「お疲れ様」と撫でながら声をかけました。
私の最愛の黒猫、コクちゃん、本当に長い間ありがとう。
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