こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、先日11月4日に、16歳6ヶ月で虹の橋を渡った愛猫のお話をしよう思います。
先月に続き、度重なるお別れで、まだちょっとしんどいけど聞いてください。
家の猫になるまでの過程
それは、2005年の春の事でした。
あるボランティアさんが行方不明の猫を捜していた時に、偶然見つけた現場での事です。
河川敷の土木関係の資材置き場の様な場所に、沢山の猫が居るのでTNRのお手伝いをする事になりました。
そこの管理事務所?へ行って話を聞くと、少し前にボヤ騒ぎが発生し、逃げて散り散りになった猫達も
いたそうですが、それでも10匹近くおり、不衛生な場所でノミ・シラミや疥癬を患っている個体も…。(>_<)
栄養状態も健康状態もすこぶる悪かったし、時期的に出産直後の可能性が高く、手術を実施する前に、
ケアをしながら様子を見ると言う計画になりました。
しばらくすると、やはり仔猫が出て来たと連絡が入り、その数なんと11匹!
母猫は2匹でしたが、以前は出産する度に処分されていたらしく、警戒し人の手の届かない場所で
産んで育てていたのです。なので保護は難航しましたが、数日かけて何とか完了~。
それにしても、数が多すぎる。あちこちのボランティアさんにお願いし分散して保護する事となりました。
私の知り合いの方々にも依頼して、その内の一組兄弟に居たのが、白キジ柄のポンズ君です。
他から依頼の仲介と言えど、現場で実際に関わった子達なので気になります。
保護した時点で2~3ヶ月だったので、一度、里親希望のお話はあったのですが
一匹だけ希望で、兄弟を引き離すと鳴いて探すので可哀想だと言う理由で断念されたそうでした。
その後、2ヶ月経過しても里親さんは見つからず、焦った預かりさんから返したいとの連絡が…。
返すって何処へ?困って、元のボランティアさんにも相談したが、そちらも手一杯だと言われました。
預かりさんの所には時々差し入れを持って行ったり、里親募集の為の写真を取りに行ったりするのが
私の中では常識でしたが、そのボランティアさんは、御礼や挨拶もしていなかった様で、その態度にも
預かりさんは怒り心頭でした。まぁ、ボランティアって無償でやるの当たり前でしょ?
っていう割り切ったドライな考え方もあるだろうけど、保護期間が延びると、それなりに費用もかさみ
イライラしてくると言った現象で、トラブルになりがちなのはよくある事でした。
人間同士の問題は、猫達には関係ないので、結局、家で面倒を見る事になったのでした。
優しいお兄さん猫に成長
と言う経緯で、家にやって来たころには既に生後5ヶ月を超えていた兄弟。
ぽんず君とくろず君、上の写真は、預かりさん宅に居た頃の可愛い写真です。
臆病な性格だったので、移動したばかりはオドオドして緊張からご飯も食べられず…(/ω\)
やはり、猫は環境の変化に敏感なので、保護中にたらい回しにする事のストレスは半端ないっス!
どんな事情があっても、極力避けたいと痛感しました。譲渡時の一回だけで済ませたいものだ。
特に、くろず君は神経質で慣れるまでに時間が掛かりました。
最初は、保護部屋の他の猫達とも一緒にご飯を食べられず、高い所に登って、
「僕の分だけ、ここに持ってきてぇー!」と泣き叫ぶ始末。それを、ぽんず君がなだめていました。
少し落ち着いた頃に、発情が来たので去勢手術を実施し、その後、くろず君に里親希望者が現れました。
何と徒歩圏だったので、ヘタレ男子ひとりで婿入り大丈夫か?という心配もありましたが
基本的に、臆病なのは反面甘ったれなのだと感じていたので、一週間くらいで慣れると思いますと
お願いすると、予想通りベタ慣れになりましたーと後日ご報告をいただきました。
ポンちゃんも良い性格でしたが、見た目が地味でおっさんぽかったせいか、希望者が現れませんでした。
当時の先輩猫達、貫太郎くんと蓮太郎くんに優しく見守られ育ち、その後に保護された仔猫達にも
とても優しく接してくれました。特に、チビの頃ヤンチャだった半平太とつくね兄妹には寛容で、
仔猫の針のような爪でじゃれつかれてもジッと我慢していて、鼻の頭に細かい傷が絶えませんでした。
体格も大きくがっしりしているけど、どことなく平和主義でのんびりしている。そんな子でした。
三度も復活した強い生命力
そんな穏やかな性格のポンちゃんは、我が家にとって欠かせないメンバーとなっていきました。
病気知らずの健康体で、手のかからない子でした。
一度だけ若い頃に、何をしたのか片方の犬歯がぐらついて抜歯をしたこと以外はね。
ところが、今年に入って一度鼻から出血していて驚きました。
多少抵抗されましたが、スプラッタ状態を放置できないので、とにかく拭き取り
少し腫れもあったので、もしかして鼻腔内に腫瘍が出来ているのかもと思いました。
取り急ぎ、止血と投薬治療で様子を見て、強制給仕をすること数日。
突然、大きなくしゃみをしたと思ったら、その先に血の塊と言うか肉片が落ちました。
そして、嘘の様に容体が良くなり、普通に自力で食べられるようになったのです。
二度目は、暑い夏の間に食欲が無くなり、夏バテの様な状態になってしまいました。
猫草を与えたり、消化に良さそうなフードしたり気を付けていたら、また復活!
三度目は、流動食を強制給仕をしなければならない程に衰えてしまいましたが、
なるべく好物やオヤツをこまめに与えました。そして、また復活したのですが
その後も、人の顔を見れば、「おやつ―おやつー。」とせがまれる様になってしまいましたよ。(=_=)
ぽんちゃんの鳴き方は、独特で「なぁーん、なぁーん。」と聞こえるのです。
別の部屋にいても、ベランダが繋がっているので、外からナーン攻撃してきました。
さすがに四度目は、後ろ足が立たなくなってしまい数日オムツ生活でした。
食いしん坊なので、それでもギリギリまで食べようと頑張ってくれました。
色々と複雑な経緯で、家に来た子でしたが、それもご縁だったのかなぁ~と感じます。
ちょっとブサカワな所も、不器用な性格も、他の猫達から頼られる面倒見が良い所も
変な寝方をして笑わせてくれる所も、全部ぽんちゃんの魅力でした。
だから、家に来てくれて、家の子になってくれて、ありがとね。
そっちには、カンちゃん達がいるから大丈夫だよ。
ポンちゃん、大好きっ!!
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