こんにちは!猫大好きnoramieです!
今日は、11月27日に 享年13歳7ヶ月で、天に召された愛猫
心平くんのお話をしようと思います。
工場の猫達のシンデレラストーリー
それは、随分前のことです。河川敷沿いの小さな工場に、二匹の猫がおり
飼い主のおじさんが工場の移転を前に、猫達の処遇について悩んでいるとの情報が入り
ボランティアさんと共に訪問しました。幼い頃に河川敷でカラスに襲われていた所を
助けて育てていただけあり、二匹はとても穏やかで人慣れしていました。
ボランティアさんが、おじさんを説得し、二匹を引き取り里親探しをする事に決まり
そのまま病院へ連れて行き、避妊去勢等の必要なケアを施し、一時預かりしました。
当時、インターネットが苦手な人達の代理で、里親募集サイトに代理投稿をする事が
多く、可愛い仔猫ともなると多数の希望者さんが殺到する時代でした。
その中で、厳選して決めてはいましたが、決して条件は悪くないのだけど
里親になれない方々も結果として出てしまいます。
ボランティアさんが、ダメもとで、そんなかつての希望者さんに連絡し
「もう他で決まってしまいましたか?」と聞くと、まだだと言うので、
事情を説明すると、成猫なのに快く引き受けてくださいました。
少し遠方でしたが、仕事の休みの夜に父に運転を頼み、一緒に二匹をお届けしました。
とてもお優しそうな若いご夫婦、まだ新築の広いキレイなお宅でした。
幸運な事に、素敵なご縁に恵まれた二匹なのでした。
移転先で、また…
それから、半年~1年くらい経った頃でしたか、あの時のおじさんから電話がありました。
どうやら、移転先の工場で、野良猫に餌付けをしてしまい、仔猫を3匹産んだと言うのです。
あぁ~またか。と思いつつ現状を見に行くと…古い工場の2階が住まいになっており
ベランダの日陰で、親子猫が寛いでおりました。
不衛生な室内には、ノミが発生していて、おじさんも沢山刺されている様子…(*_*;
経済的に、全員は飼えないと言うので、母猫を残し仔猫達は引き取ることにしました。
病院に予約を入れて、ケージを用意して運び、おじさんには多少慣れていたので
入れて置いてもらい迎えに行きました。そして、猫達が留守の間に、
部屋中のノミダニ駆除処置をしておくようにも伝えました。
そして、三兄弟は、我が家の保護部屋(第二はちわれ牧場)にやって来ました。
まだ幼さが残る感じでしたが、既に生後3ヶ月は過ぎていたので、中々慣れてくれません。
当時、別の場所から少し前に保護された平八郎くんと、産まれた時期がほぼ同じだったので
名前を、恭平くん(キジトラ)・洋平くん(黒白)・心平くん(キジ白)としました。
おじさんからは、何度か少しのカンパと沢山のフードが、まるであしながおじさんの如く
送られてきましたが、何を勘違いしたのか、三兄弟は保健所行きになったのだと
あの時、手放したことを後悔していると、たどたどしい便りが届きました。
いやいや、まだ家におりますよー誰がそんな無碍なことしますかいなー。(-`ω-)
そして、里子に出した二匹の写真と報告を返信しました。
出戻りのトラウマ
そう実は、一度ご縁があって、ボランティアさんのご紹介で近くに里子に出した事が
ありました。長年、犬猫を飼っていて、あまり慣れていない事も承知の上での事でした。
多少の不安はありましたが、トライアルへ。ところが、動物が好き過ぎるご家族は
初日から、かなりしつこくしてしまった様で…翌日、手を嚙まれました~と連絡が!
それでも大丈夫だと言うので、急いでケージを持って行き、焦らず少しずつ慣れさせて
下さいと、組み立てながらアドバイスしました。
それから、少し落ち着いた1ヶ月後に、今度は息子さんを噛んでしまったと…。
息子さんは、既に独立していて、たまにしか実家に戻ってこない様だったので
他の家族や先住猫には慣れ始めたふたりにとって、息子さんは部外者に写ったのでしょう。
お母さんは自分が噛まれた時は寛容でしたが、相手が息子さんとなると話は別と判断され
結局、返してもらう事になりました。
これは、完全に私の判断ミスでした。猛省しながら、ふたりに「お帰り、ごめんね。」
出戻りのトラウマに苛まれ、以降、簡単に里子に出せなくなってしまいました。
その後、近くで真冬に8匹の仔猫が出現事件があり、一番小さく虚弱な仔猫2匹を
このご家族が引き受けて下さったので恨んではいません。
何故か里親さんが決まらない子達は、彼らが悪い訳でも、運がない訳ではなく
ただ里親さんとの相性やタイミングが合わなかったりするだけで、
家と縁があったのだと考える様になりました。
三平兄弟の絆
それからというものの、彼らは保護部屋の優しい兄貴分達として活躍してくれました。
兄弟の絆は、とても強く、仲良くいつも一緒に居ることが多かったです。
どんなに狭くても、ギュウギュウになって寝ていました。こんな感じで。(^▽^;)
恭ちゃんが神経質な長男、洋ちゃんが自由な次男、心ちゃんが穏やかな三男。
と言う感じで、身体も一番小振りで女子顔の心ちゃんは、末っ子的な存在でした。
皆、健康体で大きな病気もせず、すくすく育ってくれました。
ただ、心ちゃんは晩年歯が悪くなってしまい、食べ辛く痩せてしまい
汚れた口で上手く毛繕いが出来なかったので、食いしん坊の習性を利用して
無理やり蒸しタオルで拭いたり、ブラシをかけてました。嫌がる心ちゃんを心配して、
他の兄弟に、「おいっ! 俺らの弟に何すんだ―!」と怒られていた私…(-_-;)
洋ちゃんは、10歳になる前に抜歯の処置をしていたので、
そうならずに済んで、今一番、健康で太っているかも。
口内のチェックは大事、若い内から気を付けないとです。
10月から立て続けに愛猫達を失い、急激な気温の変化もあり
口唇ヘルペスを繰り返して、免疫が落ちっぱなしでした。(´;ω;`)
でも、先日、まだ暗い明け切らぬ空が、薄いブルーとピンクに染まり
本当に美しい朝焼けを眺めていたら、素直に心から綺麗だなー感動し
流れていく雲の中に、心ちゃんの幻を見たような気がして・・・。
またイラストにしてみました。下記ページにてご覧くださいませ。
何か最近、自分の癒しの為だけに描いてますが、ご容赦くだせー。
月日は、いつも留まることなく、足早に流れていくけれど
一緒に過ごした日々と言う宝物は、決して色褪せず残るものだなと思っています。
コメント